企業間で発生する売掛債権を売買するファクタリングなどは今では当たり前のように行われています。

そのファクタリングですが、実は企業だけのものではなく個人においても利用する事ができます。

いわゆる「給料ファクタリング」と呼ばれているものがそれに当たり、にわかに世に中へ浸透し始めています。

この給料ファクタリングとは一体どのようなものなのでしょうか?

こちらでは給料ファクタリングについてと、そのメリット・デメリット、口コミなどを紹介していきます。

給料ファクタリングとは?

給料ファクタリングとは給料債権をファクタリング会社に買取ってもらい、給料の支給日前に現金を調達するサービスの事です。

一般の企業で行われているファクタリングでは売掛債権を売買しますが、給料ファクタリングでは給料債権を売買するものになり、個人が行うファクタリングとなっています。

給料は債権になるのか?

ここで疑問に出てくるものに「給料は債権になるのか?」と少し気になる部分でもあります。

そもそも債権とは一般的な辞書には以下のように書かれています。

「特定人(債権者)が他の特定人(債務者)に対して、一定の行為(給付)を請求することを内容とする権利」(goo辞書参照)

給料は働いた行為に対する対価になるのでその見返りを請求する権利が発生し、債権者は企業の従業員になり債務者は経営者に特定する事ができます。

したがって給料は債権にする事ができ、給料債権は財産の差し押さえなどにも頻繁に使われるものでもあるのでファクタリングサービスでの債権売買をする事ができます。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング

法人ファクタリング(一般のファクタリング)では2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。

給料ファクタリングはどうかというと、法人と同様で2社間と3社間によるファクタリングサービスがあります。

給料2社間ファクタリング

給料2社間ファクタリンの仕組みは、法人の2社間ファクタリングの仕組みとそれほど違いはありません。

取引の手順としては給料債権をファクタリング会社に譲渡契約をして、給料債権から手数料などを引いた金額が自分の口座に入金されます。

その後、勤め先から給料が支払われたらファクタリング会社に支払い取引成立という流れになります。

この時の手数料の相場は2社間の方が3社間よりも高く5.0%~20%ほどとなっています。

給料3社間ファクタリング

給料3社間ファクタリングの場合でも、一般の3社間ファクタリングの流れと同じようなものになります。

給料2社間ファクタリングでは給料債権の譲渡契約が必要でしたが、給料3社間ファクタリングでは利用者の勤め先から譲渡の承諾を得られれば契約は成立します。

契約が成立した段階でファクタリング会社が利用者に給料債権から手数料を引いた金額が入金されます。

その後、実際の給料日になると直接ファクタリング会社に勤め先から給料債権の金額が支払われ取引が終わります。

3社間ファクタリングの手数料では2社間ファクタリングよりも安く3.0%~5.0%となっています。

3社間ファクタリングの方が手数料が安い訳は、2社間ファクタリングでは利用者に勤め先から給料が支払われたと、ファクタリング会社の方に確実に支払ってもらえる保証がないからです。

給料ファクタリングのメリット

給料ファクタリングは給料債権をファクタリング会社に譲渡する事ですが、その時のメリットなどを見てみましょう。

借入ではない

給料ファクタリングの大きなメリットではカードローンやキャッシングなどの借入ではないという事です。

法人ファクタリングの場合でも銀行からの借入ではなく売掛債権の譲渡になり、そのスキームを利用したものが給料ファクタリングとなります。

給料の債権を譲渡する形になるので、お金を借りている訳ではありません。

そのため、借金を背負うことなく急な資金の調達が出来るといったメリットがあります。

信用情報に載らない

信用情報はクレジットカードやカードローンなどでは客観的な取引事実を裏付けする物として重要ですが、その信用情報が汚れないというメリットも給料ファクタリングにはあります。

信用情報を取り扱っている機関では「CIC」「JICC」「KSC」の3つがあります。これらの信用情報機関で共有されている個人の信用情報はキャッシングやカードローンを利用するとその情報が載る事になります。

情報が載ること自体は悪い事ではないのですが、銀行からローンを組む時などにはやや不利に傾く事もあります。

借入よりも審査が甘い

金融機関から借入をする場合では審査が必ず行われます。その時の銀行カードローンなどの審査は近年では厳格化されていき、即日融資は出来ないようになってきています。

消費者金融の場合では銀行借入よりも審査は甘いですが、上限や信用情報によっては審査が通らない事があります。

しかし、給料ファクタリングでは給料の支払先の信用が重視されるので、利用者に厳しい審査は行われる事はありません。

また、給料をもらっているという事実が分かれば即日の現金化ができるといったメリットもあります。

給料ファクタリングのデメリット

一方、給料ファクタリングのデメリットはどの様なものがあるのでしょうか?この場合のデメリットなどは借入と比べた場合に多い事になります。

給料以上の入金は不可能

カードローンや消費者金融などからの借入限度額は年収のおよそ3分の1が目安となります。

また銀行カードローンなどでは審査次第では最高1,200万円の限度額となっています。

一方、給料ファクタリングではひと月の給料分の金額までしか現金化することが出来なく借入と比べると、まとまった資金調達が出来ない事がデメリットになります。

月に20万円の給料も貰っている人の場合では20万円分の給料債権しかない現金化することが出来ない事になります。

分割支払いができない

同じく借入と比べると給料ファクタリングでは分割払いが出来ない事がデメリットになります。

法人ファクタリングの場合でも売掛金の入金があれば1回で支払うことが契約で決められるので、給料ファクタリングでもそのスキームを崩す事はできません。

事前の契約でも分割払いは出来ないことを言われる事が多く、給料が入金され次第ファクタリング会社に送金しなくてはいけません。この辺りはデメリットにもなりますが、1回の支払で終わると考えるとメリットにも見えてきます。

給料ファクタリングを利用できる会社が少ない

給料ファクタリングの根本的なデメリットではまだまだ利用できる会社が少ない事です。
今のファクタリング会社で、給料ファクタリングサービスを積極的に行っている会社は10社あるか無いかというのが現状となっています。

一般的な法人向けのファクタリングは100社以上ありますが、個人向けのファクタリングは発展途上という事になります。

給料ファクタリングの口コミ

最後に給料ファクタリングサービスを利用した人の口コミなどを見てみましょう。

口コミ

30代男性
過去に消費者金融でブラックリストに載っているため、子供の出産費用の捻出のための借入をする事ができませんでした。給料ファクタリングは前から知ってましたが土木作業のため利用できるかどうか分りませんでした。しかし、どうしてもお金が必要なためファクタリング会社を尋ねたところあっさり申請が通ったのでとても助かりました。


20代男性
車のローンの支払いのためにファクタリングを利用しました。消費者金融の利用はしたくなかったので仕方がなかったです。


30代女性
パートの仕事をしているのですが、まとまったお金が必用だったので旦那に内緒でファクタリング会社に行ってお金を準備しました。貯金を使うと旦那にばれてしまうので助かりました。

給料ファクタリングのまとめ

口コミなどを見てみると、ファクタリングを使う事でまとまったお金を調達できた事がわかります。

また、給料ファクタリングは借入ではないのでクリーンな資金調達をする事ができます。

しかし、給料ファクタリングを利用する場合では直近の給与明細などが必要となり、真面目に働いている事が大前提となります。

また、今の給料ファクタリング会社の数は非常に少なく、悪質なファクタリング会社の可能性があるため注意が必要です。

さらに、貸金業法が適用されない給料ファクタリングでは、手数料の数字や契約内容を十分に確認する必要があります。

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