ファクタリングに違法性はあるのか?ファクタリングにまつわる犯罪行為とは?!

売掛債権を担保に資金調達するファクタリングに違法性はないのでしょうか?

ファクタリングの起源は16世紀のイギリスでの商業取引で発生しましたが、日本では1970年に入ってからファクタリングが行われるようになり、欧米と比べると歴史は未熟です。

これは商業取引の文化の違いなどがあり、日本では手形文化が根強いからという見方ができます。

欧米ではファクタリングの歴史がながく、当たり前のように売掛債権の譲渡取引が行われていて違法性は皆無ですが、日本の場合では違法性の有無はあるのでしょうか?

ファクタリングは違法なのか?

答えから言ってしまうと“違法ではない”といえます。

ファクタリングは売掛債権の譲渡となり違法ではありません。

そもそもファクタリングについての違法性が懐疑的な目で見られてしまう訳には、日本ではファクタリングの歴史が浅い事が土台となり、その上で貸金業に近い商取引と思われているからです。

貸金業そのものには貸金業法を守っていれば違法ではありませんが、過去には高額な金利の貸金業者や悪質な闇金業者などが存在していたため、世間の目には貸金業に近い存在や似たような業者は良いように見られません。

ファクタリングに違法性はありませんが、日本では認知度が依然として低くそのような過去の悪質な貸金業者が溢れていた事もあり、世間からは正当な取引に見られない側面もあります。

違法ではないと言い切れる訳とは?

ファクタリングが違法ではないと言い切れる訳とは、債券譲渡(売掛債権)を行う事自体が違法ではなく、また国もファクタリングを奨励している点も挙げられます。

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがありますが、そのどちらも法律に基づいた商取引をしていれば違法になる事はありません。

具体的には、2社間ファクタリングでは売掛債権の「売買契約」になり合法で、3社間ファクタリングでは「債権の譲渡性」と「指名債権の譲渡の対抗要件」の範囲になり同じく合法となり、法律上では適正な商取引となっているため、違法ではないと言いきる事ができます。

ファクタリングは弁護士法では違反している?

弁護士法とは弁護士のための法律で、ファクタリングにまつわることの中に弁護士法に抵触しているのでは?という様な声があります。

弁護士法73条には「何人も、他人の権利を譲り受けて、訴訟、調停、和解その他の手段によって、その権利の実行をすることを業とすることができない。」と書かれてあります。

これを見るとファクタリングは他人の売掛債権の譲渡によって生業を行っている事になり、弁護士法に照らし合わせると違法のようにも見えてしまいます。

しかし、最高裁の判決文では「①弁護士法73条の趣旨であるみだりに争いを誘発・助長する恐れが無く、②社会的経済的に正当な業務の範囲内にあると認められる場合であれば同73条には違反しない」

と指針を示しているため、正当な業務の範囲内であれば弁護士法73条には違反していない事になり、やはりファクタリングの違法性はない事を立証した事になります。

ファクタリングは貸金業になるのか?

ファクタリングと貸金業の違いについて解説しますが、貸金業とは法律上では「金銭の貸付け又は金銭の貸借の媒介で業として行うものをいう」としています。

一方、ファクタリングは“貸付”ではなく債権の“買取”になるため貸金業の中には含まれません。

また、ファクタリングでは売掛債権が回収不能になったとしても利用者に対してその保証の取り立てをする事はできないため、いたって健全な取引手法となり貸金業法や出資金法などの規制の中にも該当していません。

ファクタリングにまつわる詐欺行為とは?

ファクタリングは違法ではなく貸金業でもないため、国も推奨している資金調達の手段となりますが、ファクタリングを利用した詐欺などは存在しています。

ファクタリングにまつわる詐欺では架空債権や債権の2重譲渡などによる詐欺があり、それらの行為は犯罪行為になり刑事罰の対象となります。

ファクタリングの架空債権の詐欺とは、請求書の偽造をする事によって架空の売掛債権を作りファクタリング会社を騙してお金を搾取する事です。

債権の2重譲渡とは、複数のファクタリング会社に実際に行われた取引の売掛債権を見せつけそれら複数ファクタリング会社から同時にお金を搾取する事になります。

過去のファクタリングを悪用した逮捕業者とは?

こちらは逆にファクタリング会社が犯した犯罪行為となります。

過去のファクタリング会社では刑事事件になった事例があり、事件を起こしたファクタリング会社の取締役や従業員などが逮捕されています。

逮捕に至った理由はファクタリング業者を装った悪質な貸金業者だったためで、売掛債権自体はただの担保になっていました。

逮捕理由は貸金業法違反の疑いなどになり、ファクタリングサービスを隠れみのにした闇金業者という事になります。

まとめ

ファクタリングは国も推奨している資金調達の手段で違法ではありません。

逆に考えると国が周知をしないとならないという事は、日本では未だにファクタリングが根付いていないともみる事ができます。

ファクタリングをする事でより円滑に資金調達ができるため、懐疑的な目で見るよりもまずはファクタリングの仕組みを知り、実行する事でより事業の幅は広がる事になります。

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